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端午の節句に子供の立身出世を願い初凧をあげたのがはじまりとされる「凧まつり」。市の無形民俗文化財にも指定されている「けんか凧合戦」では、凧糸にガラスの粉をつけて、田原独特の横長の凧を自由自在に操り、鮮やかな糸さばきでお互いの凧糸を切り合います。 ■開催日
5月21日(土)・22日(日) |
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田原凧まつり概要
| 催事名 | 田原凧まつり 初凧祈願・初凧あげ |
| 開催日 | 5月21日(土) |
| 時間 | 10時〜15時 |
| 場所 | トヨタ自動車㈱厚生センター |
| 駐車場 | 無料 |
| 問い合わせ | 田原市観光協会 |
| 電話 | 0531−23−3516 |
| アクセス | 東名高速豊川ICより国道151・23・259号を経由して信号「沖田」から三河港大橋へ。緑が浜を過ぎてすぐ右手。 |
| 内容 | 子供たちの健康と平穏を祈る祈願の後、両親祖父母、親類が集まり鮮やかな初凧を大空に揚げます。 |
| 催事名 | 田原凧まつり けんか凧合戦 |
| 開催日 | 5月22日(日) |
| 時間 | 9時〜17時 |
| 場所 | 田原市総合体育館周辺 |
| 駐車場 | 無料 |
| 問い合わせ | 田原市観光協会 |
| 電話 | 0531−23−3516 |
| アクセス | 東名高速豊川ICより国道151・23・259号を経由して田原市総合体育館へ。 |
| 内容 | 独特の横長の凧を一本の凧糸で自在に操り互いの糸を切りあいます。ビュンビュン音が鳴る中での勇壮な戦いは必見です。 |
田原凧まつり

田原の初凧は、江戸時代初期、男の子が生まれた翌年の端午の節句に親戚から贈られた祝い凧を揚げ、その子の健やかな成長と家門繁栄を願ったのが始まり。「子どもが元気に育って、未来に大きく羽ばたいてほしい」という人々の願いは昔も今も同じ。時代が移り変わった現代にも脈々と受け継がれ、毎年5月第4土曜日と日曜日、田原の大空にたくさんの凧が舞い踊ります。田原凧まつりの初日には、「初凧祈願祭」を開催。武者絵、歌舞伎絵などが描かれた華やかな初凧を大空に揚げ、この日は家族そろって子どものお祝いをします。
凧まつりでのもうひとつの見ものは、けんか凧。日本の凧のほとんどが縦長で糸目の多いのに対して、田原凧の特徴は、横長で、縦にたった2本、つりあいを調整するための糸目がつけられていること。この一見不安定な構造が、田原凧の縦横無尽な動きを可能にしているのです。大空で勇壮に糸を切りあう「けんか凧」は、凧の向きを自由自在に変え、上下左右と思いのままに操ることができる技術も見もの。田原のけんか凧合戦は、市の無形民俗文化財にも指定されています。
子どもと一緒に凧揚げ

はなのき広場では、子どもたちも凧揚げを体験。
5月の第4土曜日と日曜日は、全国各地より凧好きが集い、田原で凧まつりが開かれます。市の中心部、田原地域文化広場(はなのき広場)一帯が凧まつりの会場。1日目は子どもの立身出世を願って初凧をあげる初凧揚げや田原凧妙技披露、2日目は田原けんか凧合戦、全国の凧紹介と凧揚げ、広告凧揚げなど、多彩なプログラムが繰り広げられます。
子ども2人と訪れたはなのき広場では、小さな凧を自由に選んで、その場で揚げさせてもらえました。凧に描かれた「く」「す」「◯」「松」といった印は、広告凧の会社やチームの頭文字をデザインしたもの。係の人に教わりながら、子どもと一緒に揚げてみると……。ちょうどいい具合に風を受けて、予想以上にぐんぐん大空に揚がる凧。きりもみしながら落下しそうになると、「わー」と思わず声が出てしまいます。糸がなくなるぐらい高く揚がったら、大成功。凧はある程度、高く揚がったら、特に何もしなくても高い位置をキープしていてくれるので、ラク。初めてでも面白いように揚がったのは、保存会の人たちが上手に手作りしてくれた田原凧だからでしょうか。「揚がった、揚がった」と歓声をあげて、子どもたちが一番喜んでいました。凧揚げした後は、無料でこの小凧がもらえて、にっこり。近所の公園でも、また揚げようね。
それぞれのスタイルで凧を楽しむ
凧まつりのメイン会場は、ショッピングセンター裏の田園地帯。全国から集まった凧保存会の人たちが、田んぼの間の道にぎっしり並んで、それぞれ自慢の大凧を揚げていました。埼玉県の庄和大凧文化保存会、石川県の内灘町鶴東凧の会、静岡県湖西市鷲津のごぼち凧保存会など、さまざまな場所から凧好きが集まってきている様子がわかります。色とりどりの法被を着た人たちは、凧をあげることが楽しくて仕方のない人ばかり。バーベキューをしたり、少しお酒が入っていたりと、まつりをそれぞれのスタイルで楽しんでいます。凧まつりは前日の凧揚げから前夜祭、田原で宿泊、そして2日目の凧揚げと、2日間にわたって、めいっぱい楽しめます。地元・田原市出身の人たちにとっては、毎年この日に故郷へ帰ってくる人もいて、懐かしい顔に出会える、とっておきの機会でもあります。
この場にいる全員が同じ空を見上げているというのも、なかなか面白い構図。耳をすますと、空に揚がった凧から「ビンビンビン」という不思議な音が聞こえてきます。揚げている人に聞くと、「ナイロンの羽根をつけていて、それが振動して鳴るんだよ」と教えてくれました。
広々とした田んぼの上空にひらひらと舞う大凧。頬をなでる5月の風も心地よく、凧まつりの様子は、忘れられない風景になりそうです。

